ネット証券事業者には、イー・トレード証券、松井証券の他、マネックス・ビーンズ証券、カブドットコム証券、楽天証券などがある。ネット銀行事業者には、ネット専業銀行のイーバンク銀行、ジャパンネット銀行、ソニー銀行などがある。そして、ネット金融事業の収益のほとんどは、インターネット利用者がサービスを利用する際に支払う手数料収入に頼っている。そうなると、いかにインターネット利用者に多く利用してもらえるかがカギだ。ネット証券事業者は、店舗出店型の証券会社に比べて売買手数料を安くするなどの工夫をして顧客の囲い込みに必死である。また、近い将来、ネット証券事業とネット銀行事業加え、個人向けのローンやクレジットなどを扱うネット消費者金融事業が加わってくる。これによって市場規模はより大きなものになるため、リアルな店舗出店型事業者との競争もさらに激化することだろう。ネット金融業界は、ネット企業がこれからも成長し続けていけるかどうかを占うための、大事な試金石となる場だ。しばらくの間は、ネット金融業界から目が離せそうもない。
われわれインターネットの研究グループのなかでは、インターネットは「地球の上のスノコ」だ、われわれはスノコをつくっているのだ、という言い方をしてきました。それはちょうどスノコが風呂場の隅から隅までゆきわたる台であるように、地球上に、とにかくどこにでもある環境を用意したい、ということです。そしてスノコの上に人間が立つと、スノコなしのときよりは、「ほんのちょっとだけ」背が高くなって、新しいことが見えたり、できたりするようになるかもしれない。つまり、いままでは手の届かなかったことに、ちょっとではあるけれどとにかく手が触れるかもしれない。また、いずれにせよ、背伸びをして手を届かせようとするのは人間だということも、たいせつな点です。
ネットビジネスの成功例として注目されていた玩具専門のイートイズ社が破産を申請し、2001年3月にサイトを閉鎖したことは大きな話題となりました。これに対して既存の販売店であるトイザラス社は順調な成績を上げており、既存店だけでなくネット部門の売り上げも大きく伸びました。アメリカのコンサルティング会社の調査では、ネットビジネス販売業の約40%が営業利益を上げており、このうちカタログ販売業者では70%、年間売り上げ50万ドル以下の中小企業でも50%が利益を上げています。つまりは、「ターゲットをニッチ市場に絞って、マーケティング・宣伝費用を節約すれば、ネット販売業は儲かる」との結論を出しています。日本でも、アイデアだけで始めたネットビジネスの失敗例が多く報告されている反面、今までネットビジネスに参入していなかった既存の商店が、積極的にホームページを立ち上げるケースが増えています。ネットビジネスを経営する第1歩は機器を揃えることです。機器としては、パソコン、外部記憶装置、デジタルカメラ、スキャナ、プリンタなど、そしてインターネットに接続するための通信機器を揃えます。
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