究極的には本格的にミシュラン的なものが欲しいのだが、それは民間の創意と工夫によるべきで、役所の仕事は先鞭を付けることである。ともかく、いまの日本では、それぞれの地方の伝統や風上が活かされたものを除くと、日本一のものは束京につくるべきだ、東京以外にあるはずがないと決めてかかっている。これが地方も悪くしているし、東京をスポイルもしている。関西にしても、現実に東京と同じ良いものをもっているし、同じ土俵に乗りつつもっと良いものも持っている。たとえば、大阪のザ・シンフォニーホールはアムステルダムのコッセルトヘボーと並ぶ世界一の音楽会場だという人も多いし、ホテル・プラザのレストランはある時期日本一といわれていた。それを大阪では文楽を見たりたこ焼きを食べるのには日本一であってもよいがクラシック音楽やフランス料理など期待していないというのは東京人の身勝手である。料理についていえば、「料理の鉄人」などといった番組が積極的に地方の西洋料理や中華料理のシェフを登場させている。大津の郊外の琵琶湖畔にビストロ・フィリップ・オブロンというフランス人の経営するレストランがあるが、テレビ出演後は交通が不便なところであるにもかかわらず京阪神などから客が来て繁盛しているが、ほかのところでもそうらしい。ただ、結局は単発の積み重ねで、たとえば、「東京のイタリア料理店ベスト一○○」などというガイドはあっても全国版というのはないのが残念なのだ。
岡山を出ると、展望車から座席に戻る人、そのまま展望弔で静かに語らう人、それぞれの夜が更けてゆく。翌朝5時05分、列車は厚狭に到着。厚狭で朝になるダイヤが組まれているとは、さすが笑いの本場、西日本のやることは違うか…というなかれ。この列車に限り「青春18きっぷ」で乗車する場合、別途必要となる同鉄道内の乗車券が半額割引になるのだ。そもそもは1988年の夏「三陸パノラマ号」として登場した列車だが、一時消滅。1997年の夏に仙台〜久慈間運行で復活を遂げ、1999年はさらに八戸までの延長運転が実現した。車両は三陸鉄道の36形気動車(車体に三陸の風土をモチーフにしたカラフルなイラストが描かれている)と、JR東日本盛岡支社所有の48系+28系のジョイフルートレイン「エーデルワイス」を交互に使用。三陸鉄道内では、弁当や飲物の車内販売も行なわれる。その他、高崎線の熊谷から上越線経由で信越本線の柿崎まで運行される、海水浴臨快速「マリンブルーくじらなみ」もあなどれない。首都圏内の熊谷と北陸の東玄関にあたる柿崎を、昼行で直結。
バリで現地の男の子とデート。きれいな浜辺に並んでいたら、物売りがやってきた。あっ、けっこう可愛いブレスレット。いくらだろう……、たっかくなあい?半額にしてよ、半額っ!指輪もオマケしてさ。OKなんだ、やったあラッキーーとやりとりをしていたら、男の子の目が白くなっている。そしてつぶやいた。「……カワイソウ」。浜辺を立ち上がり、通りかかった土産物屋で花柄のパレオ発見。欲しい〜、でも負けて負けてえ。苦笑いする店員の脇で、男の子はつぶやいた。「……ヒドイ!」。ケチな女にブーイングだ。金持ってるくせに、セコい女だと熔印を押されてしまう。男といるときは、女の本性が見えてしまう買い物なんぞしてはいけない。それがバリ旅行の鉄則!
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